衣食住を工夫する。
家
森田の家の拠点となる場所。
築80年を超える和風建築の家は、天井の大きな梁をはじめ、歴史を感じる柱や床板など中を見て回るだけでも楽しい。庭の植栽からは四季折々の変化に元気をもらえる。また、冬場の薪ストーブは揺らぐ炎と温もりに癒される。台所では畑で収穫したばかりの農作物を調理することもできる。
畑
葛城山登山道の途中にある畑と田んぼ。
1年を通して多様な作物を育てている。化学肥料や殺虫剤を使わない自然農で、安心・安全・気楽な育て方を実践し、初心者でも気軽に取り組める。田畑に響く笑い声が野菜たちの隠れた肥料となっている。
樹
大きな1本の桜の木が目印の果樹園。
春には桜の木の下でみんなで宴会をすると楽しそう。目の前まで垂れ下がる枝や覆いかぶさるような枝振りは圧巻。桜の手前にはあんず、いちじくの樹が広がる。
林
森田の家から徒歩すぐの公園のような広場。
ベンチが点在し、好きな所でくつろげる。日曜には、つながりの深い、GO WEST COFFEEが出店。ハンモックや卓球台が用意され、自由に楽しめる。季節ごとに魅せる草花の色彩が、心に安らぎを与えてくれる癒しのスポット。
荒
山の麓にある草木生い茂る野性味あふれる地。
基本的には竹炭を作る場所として活用しているが、バスを改造したミュージックスタジオや巨大なトランポリン、小川を利用した水浴び場など、遊びの要素が強い。草を刈り、活用地を拡げていけば、自由な発想により面白い遊び場へと変わってくれるはず。
食
畑では新鮮野菜、田んぼではお米。
旬の食材を味わう、ささやかだけど贅沢なひと時。コーヒーを熱心に研究する人がいれば、スパイスカレーの道を究めんとする人もいる。逆に偏食の人は、食べれるものだけ食べてていい居心地の良さもある。食の向き合い方から学べる事も多い。
もり た の いえ
なんでもこれを治そうと思う間は、どうしても治らぬ。治すことを断念し、治すことを忘れたら治る。
1919年に日本独自の精神療法として精神科医の森田正馬により創始された森田療法ですが、「森田の家」では参加者の対象を「全ての人」としています。それは、私たちが生きていく中での様々な困難や悩み、不安をどう捉えるかという事について森田の言葉の中に、あるいは森田の考えの中に、人が生きるに基本となることがあるのではないかと考えるからです。参加は自由です。どなたでもご参加ください。
「森田の家」は『衣食住を工夫する』ということをテーマに、自分でやる事、やりたい事を見つけ、目の前の事に集中していく中で生き生きとした感情を取り戻そうという思いのもと始まりました。
「農作業に没頭したい」「何かを作りたい」「昼寝をしたい」「自然の中に身を置きたい」など様々な『〜したい』を持つようになっていくことが、参加される方々それぞれの暮らしにおいて何かにつながっていっていただければと願っています。是非一度立ち寄ってみてください。