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執筆者の写真takeshi

芋を磨く

収穫したさつまいもを2、3日天日干しして芋についた土を手でこすって落とします。

その後1〜2週間陰干しして水分を飛ばします。それから大きさで分けて新聞紙でくるみ5℃以下にならないように段ボールに入れ保管します。

春にロケットストーブで石焼き芋器を作って焼いたのですが大人数人が1日がかりで10本しか焼けませんでした。全く非効率で生産的では無い時間でしたが最高の時間を過ごしました。


庭に大きい壺があったのでグラインダーで空気吸入口を開け、中に七輪を入れ芋を吊しました。約1時間強で良い具合に焼けました。タライに石をひいて保温スペースも追加しました。


先日、友人からなぜ"森田の家"という名前なのかと聞かれました。それは森田正馬という人がいいことを言ってるからです。ボブ・ディランもいいこと言ってます。

Buckets of rain/Bob Dylan

Life is sad

人生は悲しい

Life is a bust

人生は儚い

All you can do is do what you must

君ができる事は、君がやらなきゃいけないことさ

You do what you must do, and ya do it well

やらなきゃいけない事をやるのさ、そしたら上手くやれる

I’ll do it for you

君の為に僕はやるよ

Honey baby, can’t you tell?

ハニー、わかるかい?


この歌詞の少し前に

I ain’t no monkey but I know what I like

僕だって猿じゃないから、自分の好きなものくらいわかってる

という歌詞があるのですが、そうなんです。何が好きかというのはわかってるんです。でも何をしたいかというのは考えれば考えるほど分からなくなるのです。


"森田の家"でもいいし、"ディランの家"でもいい。縄文時代からみんながやってきたことなので"縄文人の家"でもいい。この家が気に入ったならそれはもうあなたの家です。ネイティブアメリカンがグランドキャニオンをあなたにあげましょうと言ったように。"あなたの家""私の家"でもいい。祖母が森田正馬の本を読んで、何を当たり前の事書いてるんやと言っていたので"おばあちゃんの家"でもいい。


芋についた土を蜜ごと削り取らないように素手でやさしくこすって磨いていくように、日々の生活をやさしく淡々とやっていく。芋を磨くように。

人との関係がまず最初にあると振り回されてしまいます。一緒に芋を磨いたりした後には、相手のことを芋を磨く人ということだけで付き合っていけます。それは素晴らしいことと思いませんか。そしてそこには要らない想像は無く自然に触れたような清々しさ、あるいは畏れがあるだけです。そしてやさしく芋を磨くようにその人と付き合っていこうと思います。



無言になります。手が真っ白になります。素手で触ると愛着が湧いてきます。


じわじわ甘くなってくれよー。



芋ホルダーは作り方を統一した方が良さそう。タライはこの後綺麗なものに交換しました。

高価な壺だったらどうしましょう。きっと大丈夫。





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