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執筆者の写真takeshi

天狗が飛び去った後

一瞬突風が吹き樹々の葉がいっせいに舞い散りました。慌ててカメラを取り出し撮影しましたが、不思議な感じだけが残っていました。

今日の朝の気温は14度。生暖かい風と濃い霧の中、畑に水をやり、土手の草を刈り、必要な事を淡々とこなし、強い意思もなく、半ば呆けたような、真夜中の高速道路を前のトラックのテールランプを見て走っているようなそんな感じで鎌とバケツを軽トラックに積んで、朝の仕事から家に帰る時。ちょうどおばあさんが川で桃を見つけたり、おじいさんが山で不思議な竹を切った時。おそらくこんな時だったのでしょう。

不思議な感じは不意にやってきます。そしてまた次の事が始まっていきます。

毎日、訪れるたびにそれは違った顔でそこにいます。

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