月曜日に小学3年の娘と田植えをしました。
娘は最初は田植えをせずにカエル取りに夢中でしたが、途中から一緒に田植えをしました。
学校では模範生らしい娘は、ものすごい速さで植えていきます。ちょっと速すぎるなと思った私はガイドに沿って植えることや土に根をしっかり埋めることなど説明したのですが、プライドを傷つけられたのか怒ってどっかへ行ってしまいました。
毒蛇なども怖いので探しに行き、どうなだめたらよいか考えながら話をしました。
「お父さん、田植えしてる時黙って丁寧にやってるやろ。それはイネとお話ししながらやってるねん。あんたもカエルとお話しできるやろ?」
「できる。」
「そしたら、イネちゃんともお話ししてみぃ。」
「うん。わかった」
さっきまでこのウンコ野郎!と悪態ついていた娘が、私が適当に言ったことを素直に聞いたのでビックリしました。
もしかしたら黙々と集中してやってるときは会話をしているのかもしれない。振り返って考えてみると山での生活を始めてから孤独を感じなくなったなぁと思う。話し相手がそこらじゅうにいて、ふと顔を上げた時に草の塊が「実はずっと見てましたよ」と言ってくれる。
妻が苗代からイネを抜く時にブチっと根をちぎってしまったのを娘が「イネちゃん今何て言ってる?」と聞くので妻は「いいよ〜って言ってるわ」と。皆で笑う。
コナギを抜き、アワをイネと間違わないように除いて田植え用のイネを苗代から抜いていく。
おたまじゃくしたらけ。イトミミズかと思って喜んでいたら、ユスリカの幼虫でした。残念。
苗代をきれいにして、レーキと柄振りでならしました。ビックリするくらいの汗をかいてふと顔を上げると、この草の塊が3Dになって色味も今まで以上に鮮やかに語りかけてきました。熱中症気味の時にOS-1飲んだらそんな感じになることがありますけど。それにしても写真に撮るとフツーやなぁー。
今日は朝から夕方まで1人で田植えしました。股関節からバラバラとはずれてマリオネットがくにゃんとなるような感じです。
秋のイノシシとの会談に向けてフェンスを張るなどの下準備が始まります。去年は怒りにまかせて皆殺しじゃあ!とか言ってましたが、入れるから入りましたってだけで、美原のららぽーと建設中に自分も入ろうとしたではないか。監視カメラというあるのかないのかわからないという最先端のテクノロジーに屈しましたが、イノシシには通用しません。正々堂々とフェンスを張ります!
ご無沙汰しています。
お一人で1日かけての田植え、おつかれまさまでした。